近年、鍼灸院へのご相談で増えているのがアレルギーを伴う様々なお悩みです。花粉症や顕かな食物アレルギーなどがなくても過敏な状態に陥っている方は非常に多くなっています。しかし、ご本人はそれに気づかないことが多く、体の疲れや倦怠感、果てはストレスによるものというようになってしまっているのが現実です。今回、ご紹介する『胸痛や息苦しい』状態の原因は胸部や脇、鼠径部に大きく分布する『リンパ節』に炎症が起こっているものがほとんどです。広範囲に分布しているので自分ではわからないんですね。これは年齢や性別にかかわらず、若年層から高齢者までに見られるご症状です。胸の中には呼吸の中心である『肺』がありますので胸周辺のリンパの炎症は呼吸の問題や体のだるさ、やる気が出ないなどの問題を引き起こします。では、何がそのような炎症をリンパ節にもたらすのでしょうか?それについて、詳しくみていきましょう。
胸痛・息苦しい原因はズバリ『リンパの流れ』にあります。
胸痛、息苦しいというお悩みが増えている背景には複雑になる『生活習慣』が関与しています。呼吸が不安定になると人は大きな不安を抱えます。また、夜寝るのも辛くなる方もおられます。寝れば、元気になる体を取り戻していただくために自分で出来る取り組みをまとめてみました。是非、参考にしてください。
リンパの流れを悪くする原因『3つ』
原因がリンパの流れの問題と申しましたがその前に、リンパの働きを知ってきましょう。体中を流れるリンパ液は血液から放出される『老廃物や不要な物質を集めて回収している』働きを担っています。リンパの流れが悪いというのはつまり、老廃物や体の不要なものが体の随所に溜まってしまったものなんですね。ですので、これが溜まり過ぎると体に炎症が起こり、アレルギーや関節痛などの問題を引き起こしてしまいます。
その老廃物や不要なものが溜まりやすい原因として、代表的なものをお伝えすると
◎『睡眠不足』または『遅い時間の就寝』
人の体の血液をきれいにする時間は決まっていて『23時から翌3時まで』と言われています。
この時間に寝ていないと肝臓に帰ったリンパや血液をきれいにできないんですね。
◎『白い小麦粉や白い砂糖』の摂り過ぎ
近年、パン食が主な方が増えていますが白いフワフワのパンには相当量の砂糖が入っています。それにグルテンという腸内に停滞する物質が腸内活動を乱すことで皮膚の下や腸の壁に炎症をもたらします。これがアレルギーの大きな原因にもなっています。
◎『添加物やサプリ、薬品』の過剰摂取
体に良いと思っているものでも摂り過ぎたり、必要ないのに摂っていると体では老廃物になってしまいます。血液検査のデータ等から分析して、必要なものを適量摂ることが必要です。
如何でしょうか?思い当たるところのある方は是非、見直してみてください。
鍼灸施術ではこれらの問題をツボという体の内部の状態を表す、ポイントに刺激を加えて流れを良くしているんですね。
もし、胸が苦しい、息苦しいなどのお悩みのある方は是非、ご相談ください。