『産後太りの解消』と産後のケアは取り組むことは同じ
産後太りでお悩みの方のお体を施術する際に目につくのはほぼすべての方に当てはまる『むくみ』です。
脂肪がついているのではなく、『水分が出せていない状態』なのです。
大阪市生野区のおかだ鍼灸院では平成10年に開院以来、1000人を超える産後のママにご来院いただいていますのでこれは紛れもない事実です。
特にここ5年間くらいの間に当院に訪れた産後のママへの鍼灸施術は『ほぼ、むくみ施術』です。
東洋医学ではむくみが過剰になった状態を『水毒』と呼び、血液の問題よりも重要視されています。この現象は妊娠中しいては妊娠前から見られる問題で不妊症の原因にもなっていると考えています。
当然、産後のママもむくみ対策をしなければ、水毒にやられてしまいますので2人目、3人目の妊娠や出産にも大きく影響が出ることになります。
では、この水毒やむくみがこんなにも多くのママに見られるのはなぜか?について、次にお伝えしていきますので最後まで是非、ご覧ください。
【産後のむくみ】を徹底解説してみます。
産後にむくんで『産後太りが解消しない』『産後のお腹がたるんだまんま』という方の代表的な原因は
『食生活に対する無知』
が原因です。これさえ、正しい知識を得て、取り組むことが出来れば、体は勝手に戻るのです。よく芸能人やタレントさんが『出産後ヨガや産直体操などに取り組んで体型を3か月程度で戻した!』なんて話題を聞いたことがあると思いますがあれは、話半分に聞いておくべきです。
実際には食生活への取り組みが主なんです。産後にそんなにしっかりと運動出来る方なんて少ないので無理は禁物です。
まずは出来れば、妊娠前や妊娠中から取り組んでいただきたのですが大切なことを『3つ』お伝えしていきます。
一つ目は『甘いものは控える』です。
特に白い砂糖(精製砂糖)やガムシロップ、人工甘味料は厳禁です。
東洋医学の基礎になる『陰陽分類』では人工的な甘味は『極陰性』とされており、
『むくむ、冷える』の代表的な食べ物とされています。
二つ目は『白い小麦粉(精製粉)は控える』です。
これはご存じ方も多いと思いますが『グルテン』が腸内で悪さをすることで大腸内に大量の水分を体内から滲出させます。これによって、下痢をして出せればいいのですがこれをまた、再吸収した場合に『汚い水の循環』が起こり、水毒の大きな原因にもなります。シミや皮膚の黒ずみの原因ともいわれていますのでやばいです。
三つめは『乳製品は控える』です。
カルシウム補給ということで体に良いと思って飲む方も多いですが絶対にやめるべき食材です。乳製品に含まれる乳糖は大人の体では処理できないため、小麦粉と同じことが大腸内で起こるのです。
冷静に考えて、大人の動物で牛のおっぱいを飲みに行く動物はいませんし、日本で牛乳が飲まれるようになったのは戦後の話です。歴史が浅い食品はその悪影響に関することもわからないのです。特に黄色人種には合いません。
そこで『食べるものがない!!!』というお叱りの声も聞こえますので次に食べるべきもの『3つ』をお伝えしておきます。
産後のママに食べて欲しいもの
鍼灸治療で産後のママに行う施術の一番の目的は『むくみの解消』となって久しいのですが本来の目的は『生きるために必要な水分とミネラルの補給がスムーズになる』ことなんです。
ママの体の安定はもちろんですが赤ちゃんの命の綱である『母乳』のためにも大切な流れを整える必要があるのですね。
この目的を達成するために『むくみ』は非常にマイナスポイントになるんですね。
これを解消するためには何が必要か?『3つ』に絞ってお伝えしていきます。
一つ目は『ごはん・みそ汁・肉や魚』の和食を食べる
現代医学では塩分は敵にされていますが東洋医学では塩分は『腎水膀胱を養う』味覚であり、産後のママにはとても大切な食材の一つとされています。
日本食はこの塩分をほど良く摂れるので産後の栄養補給がとても簡単になるんです。
ただし、この塩分は『自然塩』であることが条件ですので、塩だけでなく、味噌や醤油も自然塩を使った昔ながらの製法のものを摂る必要があります。
二つ目は『早く寝る』です。
血液をきれいにするだけでなく、体を回復させる時間帯は『23時から翌3時まで』です。この時間に肝臓が血液をきれいにしてくれます。ただし条件があって、暗くして横になっている状態が肝臓の恩恵を受けられる体制ということです。また、この時間に血糖値が上がっていることも肝機能に悪影響を与えます。
三つめは『母乳をあげる』ことです。
出ない方は仕方がないのですが母乳を出すことでママの体に溜まった老廃物も一緒に追い出されます。食生活や睡眠の状態が整っていれば、赤ちゃんはスクスクと育ってくれます。母乳は『血液の変化した形』と言われます。生理がない産後はママの代謝を一定に保つためにも母乳をあげることがママにとっても赤ちゃんにとってもベストな形なのです。
いかがだったでしょうか?
少し、ハードルが高い部分もあるかもしれませんが出来るだけ、取り組んでいただけると産後太りなど起こることもありません。要らぬ心配をしないで赤ちゃんやご主人と楽しく過ごす生活がおくれることでしょう。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。