不安神経症鍼灸治療のポイント1
こんにちは大阪市生野区のおかだ鍼灸院の岡田です。
今回は不安神経症のお悩みの方へ鍼灸がどう作用するのか?について、3つのポイントに分けて、お伝えさせていただきます。
まず、一つ目のポイントとしては東洋医学には不安神経症が
『体のどこが弱ることによって起こるのかが明確になっている』
という点です。
人間は長く、患うと何がどうなっているのか?不安になります。ここが不安神経症が解決しない理由でもあります。
不安が不安を増長させていくことになるからです。
東洋医学には『七情(怒・喜・思(慮)・非(憂)・恐(驚)』という感情で人は動いているとされている考え方があります。
そして、今回の不安症はその中では『恐(驚)』に割り当てることができます。
さらに恐(驚)は腎水膀胱の働きの影響を受けるとされており、『水分代謝』と大きく関わるとされているんですね。
まずは一つ目のポイントとして、不安神経症と水分代謝が大きく関わると覚えておいてください。
不安神経症鍼灸治療のポイント2
腎水膀胱は体の60%以上ある水分を管理するところなので『生命力そのもの』とも言えます。水のないところでは命は育たないことはご理解いただけますよね。
そうすると不安症を解決するためには生命力を強化すればいいということにつながります。
と言っても生命力を高めるのは時間がかかるので私は不安症の方へアドバイスするときはまずは『腎水膀胱の嫌がることを避ける』ことから取り組むことをお伝えしています。
では、腎水膀胱が嫌がることって何だと思います?
実は一番、嫌がることは『冷え・寒い』なんです。
水は冷えると流れが悪くなる性質があります。
体の中の水分の流れが悪くなるということは『血流』や『リンパ液』の流れも悪くなるということなんですね。
温かい時の方が寒い時よりも活発に動けますよね。
二つ目のポイントとしては『冷え・寒い』を避ける生活習慣が大切なんだと覚えておいてください。
不安神経症鍼灸治療のポイント3
では、最後に3つ目のポイントをお伝えして参ります。
先ほど、『生命力』という言葉が出てきたのを覚えておられるでしょうか?
生命力というと漠然としていますが生きる力で一番重要なことは『体を守る力』です。
人生は長いですから攻撃よりも外敵やストレスなどから体を守る力が充実していることが求められます。
体を守る力というとどんな言葉が思い浮かぶでしょうか?
いくつかあると思うんですがたぶん『免疫力』という言葉が浮かんでくるのではないでしょうか?
免疫力は『免疫細胞』という体中にある細胞から出てくるパワーです。
その免疫細胞が一番多いのは『お腹』なんです。
そして、その免疫細胞がパワーを発揮するためには
『お腹が温かいこと』
が条件になります。
体の免疫力を高めることで不安神経症の不安な部分は弱まるというわけです。
お薬やカウンセリングを受けても不安神経症から抜け出せない方は今日からでも『お腹を温めること』に取り組んでみましょう。
それでも不安感が弱まらない方は鍼灸施術をお試しください。
鍼灸治療は先にお伝えした『腎水膀胱』の力を強め、お腹を温めることで『免疫細胞を活性させる』お手伝いができる数少ない、施術の一つです。